ヒートショック!冬の時期に起こりやすい入浴中事故の予防策とは?
冬場になると毎年のように入浴時に亡くなる人が出てきます。数年前の消防本部の報告によると月ごとの報告だと一番少ない夏の8月に比べて12月と1月は10倍近くにも心肺機能停止者数が跳ね上がります。
例えば2011年の消防本部のデータを見てみると年間で9360人の方が入浴中に心肺機能停止という結果になっています。一般的には交通事故の死亡者数のみクローズアップされますが、意外とその他の事故も多いのですね。
特に年配の方は血圧が変動しやすいのと、風呂場という服を着ていない状態での急激な温度の変化が身体に与える影響は大きいので注意が必要です。ここでは入浴中の事故を未然に防ぐ予防策を紹介しています。
身体への急激な温度変化を与えないように工夫する
ポイントは冬の時期に浴室内が寒くなり過ぎないようにする必要があります。「寒くても湯船に浸かれば温まるし」と言う考えはまさにヒートショックを引き起こす恐れのある考えなので注意が必要です。
浴室が寒くなり過ぎないようにする簡単な方法は暖房の使用です。家の形状が一戸建てかマンションにもよりますが、空間が密閉していればしているほど暖房の効果は高いです。
しかし古い一軒家の家などは浴室の断熱効果もあまり高くありません。安全性も考慮しながら電気ストーブやファンヒーターなどを使うこともできます。(換気には十分注意してください)
重ね技としては、お湯を張る際に蛇口ではなくシャワーを浴槽に浴びせるような形で高い位置から注ぐと浴室全体が若干温まります。加えて昼間の日が沈む前であれば浴槽内もさほど寒くないのでガスや電気代も節約することができます。
リフォームすると言う考え方もあるようですが、主に寒い時期だけの問題なのでリフォーム後の快適さと必要な費用を比べて検討する必要があります。
注意を一言:飲酒時の入浴はくれぐれも控えましょう。
◆まとめ:家族の協力は大切
これらは主に高齢者が引き起こしやすい事故ですが若い世代の家族の協力は欠かせません。入浴は毎日のことなので家族が必要な情報を入手して安全にお風呂に入る環境を整えてあげる必要があります。
高齢者の家族と同居していないとしても時おり訪問したり電話をかけたりして必要な措置を取るように助けるならば不必要な事故に遭う可能性を低くすることができるでしょう。
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