緊張すると手足が冷たいと感じる理由とは?
仕事上で大きなストレスを抱えて緊張すると手足が冷たいと感じることはありませんか。例えば仕事上のミスやクレーム対応など、時には避け得ないことも生じるかもしれませんね。
人はなぜ緊張すると身体の末端(手足)が冷えるのでしょうか。身体の反応は自然に生じるものですが、上手に対処することで不快な症状も軽減することができます。
原因を簡単に解説してみましょう。
自律神経のバランスが崩れると血流が悪くなる
人はリラックスしている状態だと副交感神経が優位になり血流もスムーズなので身体全体も温かく感じます。一方、緊張すると交感神経にスイッチが入り血流が阻害されるので身体の末端部分である手足が冷えるのです。
緊張すると同時にアドレナリンが分泌されエネルギーが増幅されるので、必ずしも悪いとは言えません。しかしスポーツの試合などで緊張するのと仕事のトラブル等で感じる負の感情は大いに異なるものです。
問題を解決するのが自律神経のバランスを取り戻す最善の方法であることは言うまでもありませんが、その場で緊張をほぐしたり身体を温める対処法も講じてみましょう。
副交感神経を優位にさせて手足を温める方法
自律神経のバランスを取り戻すために簡単かつすぐにできるのが深呼吸です。息をいっぱい吸ってから腹式呼吸の要領で息を十分に吐き出します。これを数回行うだけで副交感神経に作用させることができます。
副交感神経を刺激する別の方法は指の爪の付け根を両側から押さえることです。薬指は交感神経を刺激させる効果があるので、それ以外の指の爪を押さえます。
他にも物理的に血流を改善して温めるために指先をていねいに揉むのも効果的です。もし自宅などで横になれるスペースがあるならば、仰向けの状態で手足を上げて振る「ゴキブリ体操」も血流の流れを改善してくれます。
手足の先が温かくなってゆくのを感じるはずです。
まとめ:緊張は誰でもするので心配し過ぎないことも大切
仕事上のトラブルで緊張してしまい手足が冷たくなると、そのこと自体で余計に緊張してしまうかもしれません。しかし人が緊張するのは自然なことなので心配する必要はありません。
適切な方法で問題の処理をしつつ、手足を温める工夫をすることで心身ともにリラックスした状態を取り戻すことにしましょうね。
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